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営業代行と営業顧問の違い|比較表と自社に向くほうの選び方

営業代行と営業顧問の違いは、営業代行が営業活動そのものを外部の会社が代わりに実行して行動量を確保するのに対し、営業顧問は経験と人脈を持つ人が、狙うべき相手の見極めからご紹介、商談同席、クロージングまで企業と一緒に進める点にあります。費用の形も、営業代行は稼働する人数や獲得した件数で積み上がり、営業顧問は関わってもらう範囲に対して決まります。この記事では、両者を実行主体・関与・課題・費用の観点で比較し、自社にどちらが向くかの判断基準を、公開情報をもとに整理します。

結論:一言でいうとどう違うか

営業代行と営業顧問の違いを一言でいえば、営業代行は実行を外部が代わりに担うもの、営業顧問は経験と人脈を持つ人が企業と一緒に進めるものです。

営業代行は、テレアポや初回接点づくりといった営業活動そのものを外部の会社が引き受け、行動量を確保します。営業顧問は、狙うべき相手の見極めからご紹介、商談同席、クロージングまで、企業の担当者と一緒に関わります。目的が量の確保か、狙った相手への到達と伴走かで、選ぶべきものが変わります。

両者が混同されやすいのは、どちらも外部の力で営業を強くするという点が共通しているためです。しかし、実際に手を動かして営業活動を回すのが誰か、そしてどのレベルの相手にどこまで踏み込むかが大きく異なります。ここを取り違えると、期待した成果と実際の動きがかみ合わなくなります。

営業顧問は、決裁者への到達が課題の新規開拓に向いています。人脈を起点にした商談機会の創出に特に強みがあります。営業代行は、幅広い相手に数多く当たって接点の量を確保したい用途に向いています。

4つの観点で比較

両者の違いを、実行主体・関与の深さ・向く課題・費用構造の4つの観点で整理します。

観点営業代行営業顧問
実行主体外部が代わりに実行企業と一緒に動く
関与の深さ行動量の確保が中心見極めから商談まで伴走
向く課題幅広い新規開拓決裁者への到達
費用構造月額や件数で発生月額固定や成果報酬
営業代行と営業顧問の比較

費用の目安も違います。公開情報では、営業代行は固定報酬型でオペレーター中心なら月50万円から70万円程度、成果報酬型ならアポイント1件あたり1万円から3万円程度とされています。営業顧問は月額固定型で月10万円から50万円程度が目安で、成果報酬型やその複合もあります。数値はいずれも目安で、業務範囲や相手によって幅があります。

関与の深さでいうと、営業代行は決められた活動を数多くこなすことに強みがあり、誰に当たるかよりも、どれだけ当たれるかに軸足があります。営業顧問は、そもそも誰に当たるべきかの見極めから入り、一件の商談を深く進めることに重心があります。前者は量の営業、後者は質と到達の営業と言い換えることもできます。

費用構造の違いも見落とせません。営業代行は、稼働する人数や獲得した件数に応じて費用が積み上がる設計が多く、量を増やすほど費用も増えていきます。営業顧問は、月額固定や成果報酬といった形で、関わってもらう範囲に対して費用を決めるのが一般的です。同じ予算でも、何に対して払うのかがまったく異なります。

営業代行の費用と営業顧問の費用の比べ方

金額を並べる前に、まず営業代行の料金体系を押さえます。営業代行の料金は、固定報酬型・成果報酬型・複合型の3つに分かれ、それぞれ費用の決まり方が違います。

料金体系費用の目安費用の決まり方
固定報酬型オペレーター中心で月50万円から70万円程度、戦略の立案まで含む場合は月140万円程度から稼働する人数と担う役割で決まる
成果報酬型アポイント1件あたり1万円から3万円程度、成約1件あたり1万円から3万円程度または売上の30%から50%程度獲得した件数で決まる
複合型月額固定20万円から50万円程度に、成果1件ごとの報酬を上乗せ固定部分と成果部分を組み合わせて決める
営業代行の料金体系別の費用の目安

これに対して営業顧問は、月額固定型で月10万円から50万円程度、成果報酬型ならアポイント1件あたり3万円から5万円程度が目安です。着手金や初期費用として10万円から30万円程度が別途かかるケースもあります。

並べると、同じアポイント1件でも営業代行は1万円から3万円程度、営業顧問は3万円から5万円程度と単価に差があります。営業代行は条件に合う相手へ数多く当たって獲得した1件、営業顧問は狙った相手に人脈を通じて届いた1件で、中身が違うためです。単価だけを見比べても、どちらが割安かの判断にはなりません。

比べるときは、次の3つをそろえてから金額を見ます。

  • 何を1件と数えるか(誰に対するアポイントか、商談化までを含むのか)
  • 到達する相手のレベル(担当者か、部長クラスか、役員や決裁者か)
  • どこまで関わるか(接点づくりまでか、商談同席とクロージングまでか)

この3つをそろえると、安く見えていた見積もりが、実は必要な相手に届いていないことに気づく場合があります。逆に、幅広い相手に量を当てることが目的なら、営業顧問の単価は割高になります。金額の高い安いは、前提をそろえて初めて判断できます。

営業代行が向くケース

営業代行は、次のような課題を持つ企業に向いています。

  • 新規開拓の接点数を、まとまった量で確保したい
  • テレアポやメール送信など、定型的な営業活動を任せたい
  • 自社の営業リソースの不足を外部で補いたい
  • 商材が幅広い相手に当てはまり、量を当てることが有効

営業代行は、行動量を外部で確保できる点が強みです。一方で、自社の人脈を活かした紹介や、役員クラスへの到達は主な守備範囲ではないことが多いです。任せた活動がそのまま成約に直結するとは限らないため、どの段階まで担ってもらうのかを決めておくことが大切です。

ひとくちに営業代行といっても、アポイント獲得までを担うもの、インサイドセールスとして見込み客を育てるもの、クロージングまで踏み込むものなど、任せられる範囲には幅があります。依頼する前に、どこまでを代行してもらうのかを具体的に決めておくと、費用と成果の見通しが立てやすくなります。

営業顧問が向くケース

一方、営業顧問は次のような課題を持つ企業に向いています。

  • 大手企業やエンタープライズの決裁者に到達したい
  • 特定業界に精通した人の知見と人脈を借りたい
  • 見極めからご紹介、商談同席まで一緒に動いてほしい
  • 営業のやり方そのものを、実務経験を持つ人の視点で見直したい

営業顧問は、経験と人脈を持つ個人が、狙った相手への到達と商談への伴走に力を発揮します。事前に狙いをすり合わせて計画的に進めるため、腰を据えて取り組む開拓に向きます。顧問の経歴は営業部門に限らず、購買や経営、事業開発など多様で、誰にどう当たるかの判断に強みを持つことが多いです。

短期で件数を稼ぐというより、確度の高い商談を一件ずつ積み上げていくイメージです。すぐに数字が動くことを求める場面より、時間をかけて重要な取引を狙う場面で力を発揮します。社内の担当者と一緒に動くため、進めるなかで自社側にも判断の勘所が残っていく点も、営業代行との違いとして挙げられます。

営業顧問は、自社の営業チームを置き換えるものではなく、チームと一緒に動いて底上げする存在です。担当者だけでは越えにくい相手や場面で力を借り、やり取りのなかで得た勘所を社内にも残していく。そうした使い方ができる企業ほど、営業顧問の価値を引き出しやすくなります。

自社に向くほうの判断基準と併用

どちらが向くかは、次の問いで整理できます。

  1. 増やしたいのは接点の量か、狙った相手への到達の質か
  2. アプローチしたい相手は、幅広い新規か、特定の役員や決裁者か
  3. 外部に任せたいのは実行そのものか、見極めと商談への伴走か

企業のタイプ別に見た選び方

  • 初めて外部の営業支援を使う企業には、まず課題が量か質かを見極めることをおすすめします
  • 自社に営業組織がある企業には、担当者では届きにくい相手に営業顧問を、量の補強に営業代行を、と使い分ける考え方があります
  • 新規事業で販路がない企業には、狙う業界に人脈が重なる営業顧問が最初の商談機会づくりに向きます

量が課題なら営業代行、質と到達が課題なら営業顧問が起点になります。両者は排他ではなく、代行で接点の量を確保しつつ、重要な相手には顧問と一緒に当たるといった併用も考えられます。自社の課題を分けて捉えることが、選び方の出発点です。

実際には、事業のフェーズによって最適な組み合わせは変わります。まずは幅広く接点を増やしたい立ち上げ期には営業代行が、特定の大手や決裁者を確実に狙いたい局面では営業顧問が、それぞれ力を発揮しやすくなります。自社が今どちらの課題により強く直面しているかを見極めることが、判断の近道です。

なお、どちらを選ぶ場合でも、外部に任せきりにしないことが成果を左右します。営業代行なら、獲得した接点をどう自社の商談につなげるかの設計が要りますし、営業顧問なら、社内の担当者が一緒に動く体制づくりが欠かせません。外部の力を自社の営業活動にどうかみ合わせるかまで含めて考えることが大切です。

営業顧問を探す方法の一つに、経験と人脈を持つ顧問と企業を直接つなぐマッチングサービスがあります。顧問ダイレクトもその一つで、企業向けには現在、先行登録を受け付けています。

営業顧問が向かない・注意すべきケース

選ぶ前に、営業顧問が力を発揮しにくい場面も知っておくと、判断を誤りません。次のような場合は、別の手段のほうが向くことがあります。

  • 短期に大量のアポイント数だけが必要な場合は、行動量を担う営業代行のほうが向きます
  • 定型的な営業活動を数多く回したい場合も、実行を担う営業代行が適しています
  • 狙う業界や役職に顧問の人脈が重ならない場合は、人脈を起点にした強みが活きにくくなります
  • 社内で一緒に動く体制をつくれず、丸投げ前提になる場合は、成果につながりにくくなります

迷ったときは、まず接点の量が足りないのか、狙った相手に届いていないのかを切り分けると、どちらを選ぶかが見えてきます。

よくあるご質問

営業代行と営業顧問は何が一番違いますか。

実行主体が違います。営業代行は外部が営業活動を代わりに実行し行動量を確保します。営業顧問は経験と人脈を持つ人が、見極めから商談同席まで企業と一緒に進めます。

費用はどちらが高いですか。

一概には言えません。営業代行はオペレーター中心なら月50万円から70万円程度などの目安、営業顧問は月10万円から50万円程度が目安ですが、業務範囲や関与の深さで大きく変わります。

営業代行の費用相場はいくらですか。

公開情報では、固定報酬型でオペレーター中心なら月50万円から70万円程度、戦略の立案まで含む場合は月140万円程度からとされています。成果報酬型はアポイント1件あたり1万円から3万円程度、成約1件あたり1万円から3万円程度または売上の30%から50%程度、複合型は月額固定20万円から50万円程度に成果報酬を上乗せする形が目安です。

決裁者にアプローチしたい場合はどちらですか。

役員や決裁者クラスへの到達を重視するなら、人脈を活かせる営業顧問が向きやすいです。営業代行は幅広い新規開拓の量の確保に強みがあります。

両方を同時に使うことはできますか。

可能です。接点の量は営業代行で確保し、重要な相手には営業顧問と一緒に当たるといった併用も考えられます。課題を分けて設計することが大切です。

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